2018.09.29セミナー講演 in川越

いきいきコミュニティーセンターさんに招かれて

 

 

 

 

 

 

 

 

9月26日、恩送り理事2名が、埼玉県川越市にある、ウェスタ川越を訪れました。ここは県と市が共同で建設した、文化施設も有する大規模公共施設です。

 

 

 

 

 

 

川越に本部を置く、一般社団法人いきいきコミュニティーセンターさんは、地域の方々への情報発信として、毎月セミナーを開いていらっしゃいます。今月は、高齢者にとってこそ大切となる、《人生を楽しむ》というテーマでの講演を企画され、講演者としてこちらにお声がかかりました。代表理事の新田と、要唱寺の斉藤大法住職とが、少々緊張しながら会場へ伺いました。

『恩送り』での活動を知っていただく

当日は雨天にもかかわらず、地域の方々が集まり、100席の会場は、ほぼ満席となりました。まずは代表理事から、私たち恩送りの設立のきっかけや、現在の活動の様子を語らせていただきました。また、つい先日の大阪での「お寺終活祭」にも触れ、“終活”がもはやブームではなく、高齢者の最大関心事となりつつある現状をお話ししました。

 

 

 

 

 

 

心の健康が大切
続いて斉藤大法住職からは、健康についてのお話です。
斉藤住職は、もと大学病院の医師でした。ご自身の病気の経験や、医師として働く中で、日本の医療に足りないものがあると感じたのをきっかけに、僧侶となる決意をされたのです。

『健康』を考える時、目に見えない部分である心についても考えるべきだ、と斉藤住職は説きました。人生を楽しむためにはまず心身ともに健康である事、そして心の健康については医療で解決できない部分がある事、その足りない部分を仏教で補う活動をしている事など……。
また、ストレス社会と言われて久しいですが、ストレスは年代によって内容も変化し、高齢者には高齢者特有のストレスがあることも伺いました。社会から取り残されるような不安感、必要とされていないという疎外感,孤独感。そういったストレスを寄せ付けない智慧が、仏教にはあることをお話しいただきました。

仏教と医療が重なる時代
健康は、まず心の状態が基盤となることは皆さんご理解いただけると思います。「スピリチュアル(霊性)」という言葉で表現される分野があり、まだ日本では広く認められていませんが、アメリカでは、仏教の瞑想や読経を医療に取り入れています。そして、実際に人体に及ぼす効能があることも、科学的に証明されてもいるそうです。技術の進歩だけでは補えなかったものを仏教が補う…。『心の充足』、紐解けばそれは仏教の教えそのものです。最後は、皆さんの心へ癒しをお届けする、斉藤住職の読経で講演を終了いたしました。

講演を終えて

 

 

 

 

 

 

 

このたびの機会をいただき、始めて一般の方に直接、恩送りの活動をお伝えすることができました。皆さんからは、励ましのお声や疑問のお声もいただきました。兎にも角にも、興味を持っていただけたことをありがたく思いました。また、このような機会を与えてくださったいきいきコミュニティーセンターの皆様にも感謝申し上げます。
これからも皆さんのお声に耳を傾け、より良い活動になるよう、努力して参ります。
取材部 小林