2018.09.29リカバリー・パレードを支援 in 新宿

斉藤住職からのお知らせを受け・・・


恩送りメンバーである要唱寺・斉藤大法住職は、精神科のドクターでもあります。様々な依存症の解消にあたり、「医学だけでは救われない。仏教の力が必要!」の考えから僧侶になられて、仏教の視点で携わってこられました。その斉藤先生より、今回リカバリー・パレード「回復の祭典」についてのお話を聞き、一般社団法人「恩送り」の活動として、参加・支援をさせていただきました。

リカバリー・パレード「回復の祭典」とは

 
心の病、依存症、生きづらさなどからの回復・・・・。本人と、家族、友人、支援者、その他の賛同者が、共に回復を祝い、喜びを分かち合うパレードです。回復が可能であること、「独りで悩みを抱え込ないで!」というメッセージを、自分たちの声と顔で社会にアピールします。今年は、9年目のパレード。9月23日 11:30スタートで、都庁舎前の新宿公園には大勢の方々が集まりました。

恩送りも 参加&支援

 
当方ができることは些細なことしかありませんが、参加の皆様に飲み物を提供させていただきました。
気温が高くなるという予報で、熱中症なども心配しましたが、幸い倒れる方もなく、無事にパレードが終わりました。
スタッフの皆さんの尽力はもとより、20名以上の警察の方々が、パレードの誘導と見守りにあたってくださいました。安全にスムーズにパレードを終えられた
ことに感謝いたします。

依存症を克服して

 
依存症と言っても、様々なタイプがあるそうです。アルコール依存、薬物依存、ネット依存、摂食障害、AC(アダルトチルドレン)等・・・・・。
皆さん、辛く苦しい体験を乗り越えて笑顔を取り戻し、今日のパレードに、元気に参加されていました。
参加者の中から、数名の方とお話することができました。

 

Aさん:13年間、拒食と過食を繰り返した女性。
体重35キロ⇄70キロへの変動。苦しみぬいた13年を乗り越え、現在摂食障害専門カウンセラーとして活動中。

 

 

Bさん:引きこもりを克服した男性。
4年間、家族以外の人との直接的な接触をせずに過ごす。
それを克服した数年前からパレードに参加。同じ悩みをもつ方々へ呼びかけをされています。

 

Cさん:ギャンブル依存症だった男性。
競艇にとことんのめり込み、家庭崩壊まで経験。
自分を責めながら病気だと気づかずに苦しまれましたが、十数年かけて克服され、明るい笑顔で参加していらっしゃいました。

それぞれに、様々な状況がありますが、皆さん何年もかけて少しづつ回復されてきたというお話を伺えました。
同じ悩みを持つ人と交流することで、励まし合いながら回復を進めていくことが大事だと感じました。

 

初めて参加して

 

 

 

 

 

 

 

 

今年9年目となったこのパレード。開催にあたっても、準備から参加者の取りまとめまで、スタッフの方々は本当に大変だったことと思います。自身が依存症を克服し、スタッフとして加わっている方も多く、この活動の大切さを広めるために、懸命に走り回っていらっしゃる姿が印象的でした。来年は、10周年を迎えるため、より大きな催しにしたいとの意気込みを語る、城間(しろま)代表の言葉が、力強く響きました。
恩送り・取材部 小林

 

取材部 小林

「恩送り」事務局・取材部:03-6907ー0137