2024.12.14日本グリーフアカデミー主催 第1回グリーフ交流会レポート
グリーフケアの新たな試み:日本グリーフアカデミー主催 第1回グリーフ交流会レポート
コロナ禍による葬儀の簡略化が進む中、故人との関係性を見つめ直し、喪失と向き合う場の必要性が高まっています。
このような背景のもと、日本グリーフアカデミーは2024年12月9日、東京・森下の終活スナック「メメントモリ」にて、
第1回グリーフ交流会を開催しました。一般社団法人恩送りは、この意義深い取り組みを応援する形で参加しています。
「自分を形作る『つながり』を見つめる」をテーマに掲げた今回の交流会では、
グリーフサポートの専門家である尾上正幸氏を講師に迎え、15名の参加者とともに深い学びの時間を共有しました。
講演では、私たちの存在を形作る多様なつながり―家族、友人、地域社会、職場など―について考察を深めました。
尾上氏は映画のシーンなども引用しながら、参加者が日常に持ち帰れる具体的な視点を提供しました。
会場となった終活スナック「メメントモリ」ならではの特別企画として、実際の棺桶での体験セッションも行われました。
この独特な体験を通じて、参加者たちは「送る側」「送られる側」双方の視点から「別れ」について考察する機会を得ました。
セミナー後の交流会では、医療、依養業界、コーチングなど、様々な分野から参加した方々による活発な意見交換が行われました。グリーフという共通のテーマを軸に、職域を超えた深い対話が実現しました。
多くの参加者から「新しい気づきが得られた」「異分野との交流が刺激になった」という声が寄せられ、このような定期的な交流の場への期待が示されました。
今後、この交流会は2ヶ月に1回のペースで開催される予定です。
次回は2024年2月に同会場での開催が予定されており、毎回異なるテーマと講師を迎えて、
グリーフについての理解を深める機会を提供していく予定です。
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講師の尾上正幸氏は、終活を「家族とのコミュニケーション」の機会と捉え、グリーフに寄り添うアプローチで全国的に活動を展開しているグリーフサポートと終活支援の専門家です。