2019.02.14費用が安く済む樹木葬とは?後継ぎのいらない永代供養
自然志向の方に近年注目されている樹木葬をわかりやすく説明している記事です。
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参照元:exciteニュース
https://www.excite.co.jp/news/article/ESogi_17243/
樹木葬とは、桜などの樹木をシンボルツリーとして、墓石の代わりに墓標とする埋葬方法です。日本では、1999年に岩手県の寺で行われたのが始まりとされ、最近では、全国各地に樹木葬ができる霊園・墓地が登場しています。
テレビ番組や雑誌などでも取り上げられることが多く、近年人気のお墓のかたちです。その歴史はありますが、当初はあまりなじみもなく、例えば人気の墓地に入れないなど諸事情によってやむを得ず樹木葬を選ぶというケースもありました。その後、消費者のニーズに合わせた樹木葬墓地が少しずつ増えていく中、2012年に都立小平霊園の樹林墓地の募集にたくさんの応募があったことがメディアに取り上げられるなど、話題となり、広く知られるようになりました。
■樹木葬の種類
核家族化や価値観の変化により、従来の一般的な墓石を建てる墓だけでなく、永代供養墓などへの合葬、納骨堂、海や山への散骨、そして樹木葬など、埋葬方法は多様化しています。
その中でも遺骨を土に還す自然葬であり、永代供養となる樹木葬には人気が集まっています。もちろん個人が勝手に自分の好きな場所に埋葬して良いものではなく、「墓地、埋葬等に関する法律」により認可されている場所でしか行うことができません。
現在樹木葬ができる霊園・墓地は全国に50ヵ所以上あります。しかし、そのすべてが同じスタイルではありません。環境や埋葬方法などによりいくつかの種類に分かれます。
■環境による分類
・里山型
都市部から離れた自然の里山(墓地としての使用が許可されているもの)に埋葬するものです。墓標となる樹木を新たに植え、その周りに遺骨を埋葬します。里山型は、日本で初めて行われた樹木葬で、樹木を植えることで里山を再生するという目的もあります。
・公園型
霊園の一角など、整備された場所に埋葬する樹木葬です。手入れが行き届いており、緑豊かな公園のような雰囲気があります。郊外だけでなく、都市部などの交通の便の良い場所にもあります。
■埋葬方法による分類
・個別区画型
一般の墓と同じように、区画分けされており、墓石の代わりに樹木を植えて個人や夫婦、家族などの単位で埋葬します。里山型に多いタイプの埋葬方法です。墓石を建てるよりも費用がかかりません。また、人間だけでなく、ペットの埋葬を認めている霊園・墓地もあります。
・集合型
中央に大きなシンボルとなる樹木を植えて、その周りを区分けし遺骨を埋葬します。家族やペットの遺骨を同じ区画に入れることが可能な霊園・墓地もあります。
・合祀型
シンボルとなる樹木の周りに遺骨を埋葬しますが、集合型と違って個別のスペースはありません。埋葬した場所が分かるように、プレートを置く霊園・墓地もあります。身寄りのない方を埋葬する公営の樹林墓地はこのタイプに入ります。
■遺骨の収蔵方法による分類
・土に還さない方法
一般の墓と同じように、骨壺を収蔵するカロートが設けられています。
※カロートとは、お墓の中にご遺骨を納めるための場所のことをいいます。
・土に還す方法
遺骨を粉状にして土に直接埋葬するか、布や和紙など土に還りやすい骨壺に遺骨を入れて埋葬します。
■樹木葬の費用
樹木葬の費用は、立地や埋葬方法はもとより、民営・公営・寺院などといった運営主体によっても異なります。
立地は、都市部なるほど高くなり、埋葬方法は、集合型・合祀型よりも個別区画型のほうが高くなります。最も安い公営の樹木葬は希望者が多く、高い倍率での抽選となっているようです。
費用の内訳は、一般的に永代使用料(永代供養料)や年間管理費などです。埋葬場所にプレートを置く場合にはその費用もプラスされます。
永代使用料は、個別区画型で50万円~100万円、集合型は20万円~100万円、合祀型は10万円~20万円程度というのが目安です。
樹木代は永代使用料に含まれているケースはほとんどありません。
年間管理費は、個別区画型・集合型は8,000円~2万円程度で、合祀型は必要ない場合が多いです。
■樹木葬を選ぶ際の注意点
「自然に還ることができる」「墓の管理の心配をしなくて良い」「費用を安く抑えられる」「宗派・宗旨を問わない」などといった理由で人気の高い樹木葬。
選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。
・交通アクセス
里山型の樹木葬の場合は、都市部から離れた場所が多いため、交通の便を考えなければなりません。埋葬されている場所までの山道が急傾斜だったりすると、家族連れで墓参りすることが困難になる場合もあります。
・季節や年月によって景観が異なる
シンボルツリーに花が咲き新緑が美しい春や夏、紅葉で色づく秋と比較して、落葉する冬は寂しい景観となります。また、年月とともに花や葉が少なくなったりする場合もあります。
■一定期間を過ぎると合祀になる
個別区画型・集合型でも、13回忌や17回忌、33回忌など一定期間を過ぎると合祀となる場合があります。契約内容は細部まで確認しましょう。
■親族などの理解を得る
人気が出てきた樹木葬とはいえ、まだ充分に認知されているとは限りません。親族や周囲の人からの反対も想定されます。
樹木葬を希望する際には、樹木葬についての知識をしっかりと身につけて、親族や周囲の人間に自分の思いをきちんと説明してください。
大切な人たちに納得してもらえる樹木葬にしましょう。
■まとめ
今回は、人気の樹木葬の種類や費用、選ぶ際の注意点などをご紹介しました。樹木葬ができる墓地・霊園は、全国各地で増加傾向にありますが、環境や埋葬方法、供養の方法・期間などはそれぞれに異なります。樹木葬を選ぶ際には、さまざまな点に留意しながら納得できる場所を見つけましょう。
樹木葬に関して相談したい方、どのような霊園・墓地があるのか知りたいという方は、お気軽にお問い合わせください。