2019.02.04動物愛護センター完成 大分 犬猫156匹収容、譲渡促す

大分県で大型の動物愛護センターが完成したようです。

参照元:読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/local/oita/news/20190201-OYTNT50114/


犬と猫の譲渡を促して殺処分を減らすため、県と大分市が整備を進めていた「おおいた動物愛護センター」(大分市廻栖野)が完成し、1日、報道陣向けの内覧会が開かれた。今月17日に開所し、3月からは毎週1回の譲渡会が開催される予定。センターは「飼育方法などの情報発信にも努め、命の尊さを訴える施設にしたい」としている。

 センターは、九州乳業(同市)が所有する土地の一部(約1万9500平方メートル)に総事業費約10億円で整備された。3階建ての管理棟(2819平方メートル)と、動物保護棟(993平方メートル)のほか、屋外にはドッグランと多目的広場を配置。花壇も設けられ、同市の県動物管理所で殺処分された動物の骨を肥料に使っている。

 各地で保護した犬と猫は、検査した上で保護棟に収容する。犬は56匹、猫は100匹が、それぞれの生育状況や健康状態に応じて生活できるように、個別の小屋や隔離室を設置した。譲渡される動物はすべて避妊か去勢手術を行う。

 動物の健康管理といった運営業務の一部は県獣医師会などに委託する。今後、譲渡される動物の人へのならしや、イベント作業の一部を障害者就労支援施設に委託する方針。餌代や清掃費などの運営費は年間約6000万円を見込んでおり、県と大分市で折半する。

県によると、県内で2017年度に保護された犬と猫は計2669匹。このうち、283匹は飼い主のもとに戻ったが、猫1764匹、犬240匹が殺処分され、譲渡は計382匹にとどまった。県は保護数を23年度までに1500匹に減らす目標を掲げており、センターで啓発活動に力を入れ、達成を目指す。

 獣医師でもあるセンターの佐伯久所長は「殺処分を減らし、動物を大切にしていく心を学べる施設にしていきたい」と話した。