2018.10.30代々のお墓に入りたくない人 多数
3人寄れば文殊の知恵ならぬお墓の話──本誌・女性セブンがこのたび20~70代の男女570人(女性508人、男性62人)に実施したアンケートでは、実に55.4%の人がお墓について悩んでいた。
お墓について悩んでいる人を対象に、どんなことを悩んでいるか(悩んでいたか)聞いたところ、
「代々のお墓を維持することが難しい(墓参りに行けていない等)が28.7%、
「子どもたちがお墓を維持してくれるかどうか(墓参りをしてくれるかどうか)」が21.0%、
「自分の入るお墓が決まっていない」が17.6%、
「代々のお墓(夫側)に入りたくない」が16.1%、
「代々のお墓(自分の実家側)に入りたくない」が13.9%、
「そのほか」が2.7%という結果だった。
そのほか「墓じまいや改葬、新たにお墓の購入を考えたことはありますか?」の問いには63.8%の人が「ある」と回答。納骨堂や散骨、樹木葬などを検討しているという。また、急速に増えつつある「納骨堂」については、58.8%が違和感はないと回答。お墓についての意識は、時代とともに大きく変化しつつあるようだ。
皆はお墓についてどんな不安や悩みを持っているのか。その他に寄せられた様々な声を紹介しよう。
◎過疎化している地域にも若い人はある程度います。そんな中で田舎でもお墓参りに行けるような環境を考えてほしい。
田舎のお墓は山の方にあり、お墓まで行くのが億劫になってしまいます。(38才・女性)
◎実家は西本願寺系の檀家ですが、お寺の紹介なしに本山への納骨ができるのであれば、墓を作らず、本山への納骨を考えたいです。(63才・女性)
◎お墓はなくても問題ありませんか? 絶対に必要ですか?(54才・女性)
◎お墓はとにかくお金がかかる上、掃除など維持にも時間とお金がかかると思います。主人の先祖と一緒のお墓に入らなければいけないというのも抵抗があります。特に舅姑とはあまり良好とはいえない関係なので、死んでからも一緒というのは心情的にどうも…世間体などの縛りもありますし、何も言わずにすんなり主人の一家のお墓に入るのがスムーズだとわかってはいますが、他に方法はないかと思います。墓もなし、お参りもなし、たまに空を見て思い出してくれるだけでありがたいのですが。(50才・女性)
◎樹木葬を考えていますが、花壇(好きな花)の下に埋まるのはどこかにないのでしょうか?(53才・女性)
◎夫の方のお墓に入るのも、墓参りに行くのも嫌です。墓じまいするのにお金がかかるなんてもってのほか、夫の方のお墓は登山かと思うほど危険を感じながら、山の稜線を登ったところにあります。行きたくない! 実家のお墓はすぐ近所の、幼い頃に遊んだところなので、できればそこにお墓を買いたい。(54才・女性)
◎子供たちが都会に住んで家庭を持っているので、田舎に建てたお墓がいつまで維持できるか気がかりです。お墓の維持費は安いのですが、葬儀のたびに戒名費用やお布施も高いので、将来どうしたらいいのかと思ってしまいます。先日義母が亡くなり、お経を上げていただいたら、戒名付きで70万円以上かかりました。(64才・女性)
◎納骨堂に興味はあるけれど、詐欺や悪質なイメージがあるので、実態が知りたい。(58才・女性)
◎墓のお守りをしてもらうのも気が引けるし、納骨堂でも同じこと。生まれ育った土地から離れていく人や故郷がない人が多い中で、固定の場所に墓参りに行かなければならないというのは、物理的に無理になってくるのでは、と思います。位牌のように持って歩けないのでしょうか?(56才・女性)※女性セブン2018年11月8日号より
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