2018.10.15『 殺処分 』 ~ 動物愛護のシンポジウム ~ 

▽様々なシンポジウムが開かれています。
殺処分ゼロを目指したシンポジウムが茨城で。
お時間ある時に、ご覧ください。



『虐待許さぬ社会に』 動物愛護シンポ 杉本彩さんら訴え ひたちなか

「犬猫が殺処分されない優しい茨城県政へ」をテーマに、動物愛護について考えるシンポジウムが6日、ひたちなか市青葉町の市文化会館大ホールで開かれた。女優で動物愛護団体「動物環境・福祉協会Eva」理事長の杉本彩さん、大井川和彦知事、NPO法人「いばらきの犬と猫」の倉持千恵子代表が登壇し、動物虐待の実態や行政の取り組みなどについて話した。


杉本さんは、動物虐待行為や病気になっても放置したり十分な食事を与えなかったりする「ネグレクト」(飼育放棄)、ペット業者など、動物を取り巻く不適切な事例を挙げながら「みんなで動物虐待を許さない社会にしよう」などと呼び掛けた。

県動物指導センター(笠間市)に収容され殺処分前の犬や猫を引き取り、新たな里親を見つけるための譲渡会などを開いている倉持代表は「多くのかわいそうな犬や猫を見てきた。こうした命の数を減らすために活動を続けている」と話し、県や各市町村の協力や支援が必要と訴えた。


大井川知事は「殺処分される犬や猫を生み出さなためには、まず飼い主の意識改革が必要」と述べ、行政としても殺処分ゼロを目指して「適正飼育の啓発など、引き続き減少に努めたい」と改善に意欲を示した。

杉本さんは虐待が顕在化する中、「違反者にはさらなる厳罰を科すなど、厳格な法律に変えていく必要性がある。条例の制定など、知事の権限で変えられる」と述べ、大井川知事の取り組みに期待を寄せた。

同シンポジウムは、犬猫殺処分数が多い本県で動物愛護を啓発するのが狙い。本県の犬殺処分頭数は2005年から12年まで8年連続全国ワーストだったが、16年に「県犬猫殺処分ゼロを目指す条例」が制定され、16年度は全国ワースト3位だった。

シンポジウムは、地元選出県議の県政報告会の中で開催された。

茨城新聞より https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15393432784742