お墓について
お墓を検討するときに知っておきたい事
一言にお墓と言っても、その種類は多種多様です。自分のお墓や家族のお墓を検討する際、まずは以下のことについて確認しておきましょう。
運営主体について
お墓は主に民営霊園・公営霊園・寺院墓地の3種類に分けられます。民営墓地とは、公益法人や宗教法人が運営する墓地のことで、寺院の境内や隣接地にないものを指します。対して公営霊園とは、都道府県や市町村などの自治体が運営をする墓地のことを指し、自治体の管轄内に一定期間居住している、既にご遺骨が手元にあるなど、申し込みに条件が設けられていることがほとんどです。最後に寺院墓地ですが、こちらは寺院の境内や隣接地にあり、寺院が直接運営も行っている墓地のことで、利用のためにはそのお寺の檀家になる必要があります。
宗旨・宗派について
民営霊園および公営霊園に関しては、基本的には宗旨・宗派を問わずにお墓を建てることが可能ですが、寺院墓地や一部の民営・公営墓地、霊園では受け入れる宗旨・宗派が決まっているところもありますので、事前にしっかりと確認するようにしましょう。「宗教不問」という言葉があれば、宗旨・宗派を問わず誰でも申し込みができます。しかし、申し込みの時には「宗教不問」でも「購入後は特定の宗派に属する」ことを義務付けている場合がありますので注意しましょう。「在来仏教」と書かれている場合、法曹宗・華厳宗・律宗・天台宗・真言宗・融通念仏宗・浄土宗・浄土真宗・臨済宗・曹洞宗・黄檗宗・日蓮宗・時宗の13宗派が対象となるので覚えておいてください。「仏教以外」とある場合は、キリスト教や神道といった宗派が対象となります。
お墓の種類について
お墓と聞いてイメージされるような、墓石を置いて先祖代々のご遺骨を納めるお墓の他にも、近年ではご夫婦やお一人で入れる新しいタイプのお墓も増えてきています。代表的なものが永代供養墓や納骨堂、樹木葬です。それぞれお墓の形状や埋葬方法に違いがあり、供養に対する考え方や向き合い方が異なりますので、自分の希望にあったお墓の種類を選ぶようにしましょう。
お墓の正しい決め方
お墓を決める際は、上でも紹介したような墓地の運営主体や宗派、お墓の種類を十分に検討した上で決定していく必要があります。逆にそうしたことをせずに、立地やアクセス、予算などの要素のみでお墓の候補を決めてしまうと、最終段階になってから実はお墓を建てることができませんでした、納骨することができませんでしたという事態にもなりかねません。自身の状況や希望をある程度書き出したら、それを元に霊園を検索。そしてその霊園に問い合わせることで、資料請求を行うようにすると良いでしょう。資料の中には、埋葬方法や宗旨・宗派についてなども詳しく書かれているはずです。その条件がマッチすれば、今度は実際に現地を訪問することで、アクセスのしやすさや管理や設備の充実度合いを直接確認するようにするのがおすすめです。いくら良いお墓を建てても、そこが通いにくい場所であったり、管理が行き届いていないところであれば、綺麗な状態でお墓を維持していくことが難しくなってしまいます。家探しをする時と同じ感覚で、複数の墓地を比較検討していきながら、より自分にあった、自分が好きと思える場所を根気強く探すことが大切です。