2021.06.03コロナ禍における病院での面会制限のニュースのご紹介
コロナ禍における病院での面会制限のニュースを目にしましたので 、下記にご紹介します。お手隙の際にご覧ください。〜日刊ゲンダイヘルスケアの記事より抜粋〜
コロナ禍の面会制限 「最期のタイミング」を合わせるのは難しい
がんが進行し、治療法がなくなった終末期において、多くの患者は次第に食べられなくなり、下肢の浮腫が強くなり、自分では動けなくなります。常に臥床で、安静時でも呼吸困難やせん妄などの症状から、家族も医療者もいよいよ看取りの時期が近いことを知ります。
緩和医療の医師や看護師は、患者ひとりひとりの命を考え、希望、家族の思いなどから個別に援助していきます。以前、聖路加国際病院名誉院長の日野原重明氏は、「死と、老いと、生と」という題で終末期についてこのように述べていました。
「ホスピスでは、疾患を扱うのではなしに、疾患を持って悩んでいる個人を扱う、どこまでも人間を扱うという面を強調します。患者ひとりひとりでその人の悩み方は違います。したがって、患者ひとりひとりに個別的にタッチするということが必要で、全体をまとめ、マスとして扱うことは出来ません。そういう個性的な、個別的な医療のアプローチの方法がある面では必要です」
最近、Aがん専門病院が緩和病棟を閉鎖し、コロナ病棟にしたことが報道されました。ひとりひとりの命を考えるよりも、多くの命を考える。多くの命を助けるためには、ひとりひとりの命を考えてはいられない。命を「マス」として考えざるを得ない――。コロナ蔓延の非常時には、これを容認せざるを得ないのでしょうか。
私は心配になってB病院の緩和医療の専門医に聞いてみたところ、こんな答えが返ってきました。