2019.10.03増える無縁仏、年8000柱超 政令市で5年前の1.4倍に

こんな記事を見つけました。

無縁仏が増えてきているという取材の記事です。

お時間のある際にご覧になってみてください。

参照元:増える無縁仏、年8000柱超 政令市で5年前の1.4倍に-日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50124460U9A920C1CR0000/


 

2018年度に全国20の政令指定都市が身寄りがないなどの理由で受け入れた「無縁仏」の遺骨数が計8287柱に上ることが、各市への取材で分かった。遺族が引き取りを拒否するケースもあり、家族や親族とのつながりが薄い高齢者が多い実態が浮かんだ。13年度に比べると1.4倍に伸び、この間の全国の死亡者数の増加割合を上回った。

18年度の最多は大阪市の2688柱で、横浜市の1244柱、名古屋市の932柱が続いた。最少は札幌市の4柱だった。政令市全体では13年度以降、右肩上がりで増えている。

大阪市は13年度以降、政令市全体の受け入れ数の3割を占め続けており、18年度は9割に当たる2416柱が生前、生活保護を受けていた。遺骨受け入れ数のうち名古屋市は約83%、神戸市は約78%が生活保護受給者だった。数は記録していないものの「生活保護受給者がほとんど」(静岡市)と回答した自治体もあった。

多くの自治体では、無縁仏の遺骨を骨つぼなどで一時保管。定められた期間内に引き取り手が現れなければ、市営霊園の納骨堂などに合葬している。こうした費用は公費で賄われる。

大阪市は毎年9月、市立霊園で無宗教形式の慰霊祭を実施し、1年以上引き取られなかった遺骨を合葬。11日の慰霊祭には地元関係者ら約70人が参列した。日雇いの港湾労働者を支援してきた全港湾労働組合関西地方建設支部西成分会の野崎健書記長は「かつて無縁仏は(日雇い労働者が集まる大阪市の)あいりん地区の現象だったが、今では全国で一般的になってしまった」と話した。