2018.09.25金剛寺・石毛泰道住職/アフリカ・ブルキナファソの子ども支援に邁進

 

海外の子ども支援に取り組む石毛住職

小学校に行けない子どもたちを支援するために、恩送りメンバーの金剛寺石毛泰道住職は、アフリカ・ブルキナファソに小学校を建立する活動をしています。

 

恩送りでは、東日本大震災で親を亡くした子どもたちを援助したり、東京の「子ども食堂」に食材を提供したりと、子ども支援に取り組んでいます。

こうした中で、恩送りメンバーでもある金剛寺の石田泰道住職は、アフリカのこれからの子どもたちをサポートする活動を以前より精力的に続けられてきました。アフリカはまだまだ経済的に発展しているとは言い難く、学校へ行けない子どもたちが少なくありません。

しかし、教育環境が整ってこそ、人間としての成長が促進され、ひいてはその国の今後の発展にもつながっていく。そんな思いから、石田泰道住職は自ら活動を起こし、現地に小学校を建立しました。

そうして子どもたちの支援をしながら、一方では人々の生活を支える井戸や消防車といったインフラの整備に取り組み、アフリカの人々のより良い生活を実現し、明日への希望を持ってもらえる活動を続けています。

 

 

そもそも、石毛住職がアフリカの子どもたちを支援しようと思ったきっかけは、友人から聞いたちょっとした世間話から。その友人がブルキナファソへ旅行した際に、教育を受けられない子どもたちの現実を目の当たりにしたという話を聞き、大きなショックを受けたそうです。

ブルキナファソは貧困国としても知られていますが、勤勉な国民性で何事にもまじめに取り組むという強みを持ち合わせています。そして石毛住職は、ブルキナファソという国を発展させていくためにも子どもたちを支援すべきだと考え、仲間と一緒に小学校を建立することにしたのです。

 

今回は、石毛住職が駐日ブルキナファソ大使館のパスカル・バジョボ大使と面談されるということで、恩送りも同行させてもらいました。恩送り代表理事・新田崇信住職が色々と質問させてもらったので、その様子をお届けします。

 

国を支える子どもたちの教育を支援

石毛住職と駐日ブルキナファソ大使館・バジョボ大使の面談に同行しました。

 

 

アフリカ・ブルキナファソは、近年発展がめざましいアフリカ諸国の中でも、以前からの文化や風習が根強く残る国です。その一方で、貧困の代表国としての側面も持っており、学校は足りず、子どもの教育に対して大きな課題感を持っているなど、アフリカならではの陰と陽を持ち合わせた国と言えるでしょう。

しかし、「自由な人々の祖国」という意味を持ったこの国に住まう人々は非常におおらかで勤勉。アフリカでも最も治安が良い国として、これから大きく発展していく可能性を十二分に秘めているのです。

 

今回、駐日ブルキナファソ大使館のパスカル・バジョボ大使は、石毛住職の子ども支援活動にとても感謝しているとお話されました。

 

 

新田 恩送りのメンバーである石毛住職は、海外の子どもたちを支援していますが、どのような活動をされていますか?

 

石毛住職 アフリカのブルキナファソに小学校や井戸を建設し、子どもたちの教育に貢献したり、地域住民の方々の水を確保したりしています。その他にも、救急車と消防車を2台ずつ寄付することに関与しました。インフラを中心に、必要と思われるものを支援しています。

 

 

新田 駐日ブルキナファソ大使館のバジョボ大使はどのように感じられていますか?

 

バジョボ大使 日本人の中にも経済的に苦しい人がいる中で、外国の子どもたちを支援してくれることに感謝しています。石毛住職の活動には心から敬意を示します。子どもを助けるためには、誰かが率先して行動することが大事です。石毛住職は、顧問のような立ち位置でさまざまな活動に取り組んでくれています。

 

 

新田 ブルキナファソに小学校ができたことで、何か変化はありましたか?

 

バジョボ大使 大きな前向きな変化がありました。まず、子どもたちが文字を読めるようになったということです。残念ながら、ブルキナファソには学校が少ないため、多くの人が教育を受けられていません。しかし、石毛住職の作った小学校で教育を受けることで、能力開発ができるようになり、子どもたちは自分らしいキャリアを歩めるようになるでしょう。

 

石毛住職 ブルキナファソ人は、日本人のように勤勉でよく働きますよね。

 

バジョボ大使 その通りです。学校はありませんが、家庭でしっかりと教育するという伝統があるので、規律正しい国民になっています。伝統的な教育では労働の大切さや、立派に果たされる仕事の大切さを教えています。そして、カカオやコーヒーなどの生産で国の経済を発展させてきました。

 

 

新田 石毛住職は、活動の中で苦労されたことはなんですか?

 

石毛住職 やはり日本とアフリカですから、その距離は想像以上に遠く、文化や価値観の違いは大きいですね。ただ、ブルキナファソの人々は先ほどバジョボ大使がお話頂いたように、日本人に似て勤勉で、とてもあたたかい性格の方が多いのが特徴です。治安に関しても、アフリカの中で一番良いと言われているぐらいで、生活そのものに苦労することはありませんでしたね。

まだまだインフラが整っていないところも多いのですが、そこに長く住んでいる方からすれば、私がした苦労なんてものは大したことではないでしょう。それよりも、こんな素敵な人々を支援したいという気持ちの方がよほど強かったです。

 

新田 海外の子ども支援で必要なことは何だと思いますか?

 

 

石毛住職 何よりもまず、学校です。適切な教育環境があってこそ、初めて文化や思想といったものは成長し、国そのものの発展にもつながっていくと言えるのではないでしょうか。そうした考え方自体はブルキナファソでも浸透しているようで、ブルキナファソに学校を建設して寄付すると、国立として運営してもらえるんですよ。

他の国であれば私立になってしまい、ともすれば学校がお店や何かの事務所に変わってしまっていたりと、その運営を任せていくにはちょっと心もとないこともあります。しかし国立であれば、国が責任を持って教育を守ってくれますから、こちらも安心できますね。

いずれにしても、立てて終わり、作って終わり、ではなく、ちゃんとそれが未来に繋がっていけるかどうかも含めて、しっかりと計画立てながら支援をしていくことが大切です。

 

 

新田 将来は国を担う子どもたちを輩出しそうですね。

 

石毛住職 そうですね。まずは小学校を作ることで、教育の芽を出していくことが重要だと考えています。多感な時期だからこそ、ここで学んだ一つひとつが子どもたちの糧になり、将来の役に立つ知識になっていくはずです。

また現在では、海外の大学生や大学院生を日本で引き受けるというNPO活動にも取り組んでいます。私たちの支援によって成長した子どもたちを引き受けて、今度は日本でさらなる教育を行い、その成長をサポートするのはもちろん、そこから国と国のつながりもより強化していければうれしいですね。

 

 

ブルキナファソでは、石毛住職の支援のおかげで子どもたちの識字率が向上し、教育の効果が出ているとのことで、バジョボ大使が大変感謝されていることが印象的でした。石毛住職は「今後もアフリカ全土に学びの場を作っていき、継続して広がりのある活動にしていきたい」と語っていました。

 

ブルキナファソという国は今回の取材で初めて詳しく知ったのですが、勤勉な国民性など日本人に共通する部分もあり、どこか親近感を覚えました。子どもたちに教育の機会を提供している石毛住職の活動は、アフリカの未来にとっても非常に重要なことであると感じました。

 

このような子ども支援という方法で、恩送り活動をされている石毛住職が、この度恩送りメンバーとして共に支援の輪を広げていく活動に賛同して頂けたことは、非常に心強く、同時に誇らしいことであると感じています。まだまだ大きな活動をしていく力はないかもしれませんが、メンバーや周りの皆さまの協力を得ながら、少しずつ成長していきたいと思います。

 

(取材部:岡田)