みんなのお墓の運営
昨今、核家族やひとり暮らしの高齢者が増加しています。それに伴い、自宅で孤独死し、身元が分かっているにも関わらずご遺骨の引き取り手がなく、無縁仏として扱われてしまうという心苦しいケースが増えています。
跡取りがいない。供養するお金がない。そのような理由で、行き場がなくなってしまうご遺骨をどうにか供養してあげたい。その思いで、「一般社団法人 恩送り」では行き場のない遺骨支援に取り組んでおります。
宗派を超えて僧侶が集い、議論した末に設立したのが樹木葬としての「合同供養墓」。お墓のセーフティネットを目指して、志を同じくする僧侶がお金を出しあい、多方面から寄付を募りましたので、納骨にかかる費用は永代供養代の5万円のみとなっております。
毎年、春のお彼岸(3月)と秋のお彼岸(9月)には合同法要を開催し、心を込めて供養させていただきます。埋葬するだけでなく、故人さまの魂を真摯に供養させていただきますのでご安心ください。
行き場のないご遺骨が廃棄・処分されてしまう心痛ましい現状をどうにかしたい。そう強く願い、ご本人やご家族のために恩送りが少しでもお力になれればと思っております。
行き場のない遺骨の実態
朝の火葬場。身寄りのないご遺体は、霊柩車ではなく、ワゴン車の荷台に乗せられてひっそりと運ばれてきます。残念ながら孤独死されてしまったご遺体は、腐敗が進んでしまっていることが多く、袋で厳重に密封された状態で棺に納められています。
参列者はいません。火葬場の職員の方が火葬炉に運び、職員の方々が一礼して火葬が終わるのを待ちます。隣の炉では、悲しみの涙を流すたくさんのご遺族が参列されており、その対比がなんとも心を痛めます。
収骨室では職員の方が手際よく丁寧にお骨を拾います。身寄りのない方は、親族に最期の姿を見て、お骨を拾ってもらうこともできません。そして、丁重に供養されることなく処分され、人知れずなかったことにされてしまうのです。
国立社会保障・人口問題研究所によると、2015年度の65歳以上の独居高齢者は592万人いらっしゃるとのことです。さらに2025年には700万人を超え、2035年には762万人に達することが見込まれています。無縁仏となってしまう事例は、一人暮らしの高齢者の孤独死の件数と比例して増加しているのです。
行き場のないご遺骨という問題は、もはや無視できるものではありません。この状況を受けて、行政でも対策が取られ始めています。神奈川県横須賀市では、2017年度に引き取り手のなかったご遺骨は49柱。お金の事情があったり、お墓が準備できなかったりという背景から、火葬などにかかる費用は行政が受け持つことになりました。そこで、横須賀市の福祉部は2015年に「エンディング・サポート事業」として、葬儀や埋葬の契約を生前に交わす制度を開始。2018年には「わたしの終活登録」として、お墓の所在地を生前登録できる制度を全国に先駆けてスタートさせました。
行政からの支援はもちろんのこと、ご遺骨を供養するという面では私たち僧侶にできることはたくさんあると考えております。そうして、恩送りでは行き場のないご遺骨の支援に取り組むことにいたしました。
遺棄や処分ではなくお坊さんだからできる事
古くからご遺骨の中には魂が宿っていると考えられており、家族のつながりも今以上に強固なものでした。そのため、お金がなくても何とかして供養したいと思われる人が多いものでした。しかし、少子高齢化が進み核家族や独身の方が増え、人とのつながりがだんだんと希薄になってきている中で、ご遺骨を敬う気持ちが薄れてきているのは、ある意味で避けようのないことなのかもしれません。
どのような人であっても、尊ぶべき大切な人生を歩まれます。その中身がいかなるものであろうとも、生涯を終えられた際、なかったものとしてご遺骨が処分されてしまうのは何とも心苦しく悲しいものです。
僧侶の重要な勤めは、お亡くなりになられた方々を誠心誠意供養させていただくことです。遺棄や処分されてしまうご遺骨が増えているという現状を目の当たりにして、その事実を無視することはできません。行き場のないご遺骨を、心を込めて供養させていただくことこそが、私たち僧侶にできる大切な役目なのです。
また、一人ひとりが孤立しがちなこの時代に、人とのあたたかいつながりを取り戻すために、僧侶がやるべきことがあるとも考えております。葬儀や法事、お墓参りは、故人さまとご縁の深い人たちが集まり、家族のつながりを感じるための大切な場です。恩送りでは、もっと気軽に故人さまやご先祖さまをご供養いただき、家族との大切なひとときを紡いでいただけるよう、檀家制をとらず安心のお布施で法務のご依頼を承っております。いただいたお布施は次の恩につなげるために、子ども支援や障害者支援、ひきこもり支援など社会慈善活動へと活用させていただいております。
家族や人とのあたたかいつながりを取り戻すことは、一朝一夕でできることではありません。しかし、小さいことを一つひとつ実直に取り組んでいくことで、つながりの輪は着実に広がっていくものであると信じております。
恩送りでやれる行き場のない遺骨供養
恩送りでは、宗派や国籍を問わず安心してお入りいただける樹木葬の「合同供養墓」をご用意いたしました。一般的な樹木葬では50万円程度かかる場合もございますが、僧侶がお金を出し合い、多方面からの寄付を募り設立したため、供養にかかる費用は5万円のみとなっております。
ステンドグラス作家の櫻井弓子さんや彫刻家の森岡慎也さん、植栽設計施工の徳光充子さんにご協力いただき、美しく心癒されるお墓となりました。毎年の春の彼岸(3月)と秋の彼岸(9月)では、合同法要を開催し、心を込めて供養させていただきます。法要にかかる費用はございませんので、ご安心ください。
入れるお墓がない。供養したいけれどお金が心配。そのような場合は、お気軽に恩送りまでご相談いただければと思います。
恩送り合同供養墓 埋葬場所
〒359-0011
埼玉県所沢市南永井675-7
サンモリッツリバティ所沢
基本料金
・永代供養代…5万円
・送骨キット代…4,320円(埋葬用さらし込み)+送料
・送骨キット郵送代
※永代供養代は1回のみのお支払いで、毎年かかるものではありません。
希望する方のみ
・墓銘掲載…3,000円/年
・個別立会埋葬…2万円
お申し込み方法(持参の場合)
ご遺骨の持参をご希望の方は、まずは恩送り事務局までご連絡ください。分からないことやご不安な点がございましたら、丁寧にご説明させていただきますのでご安心ください。
電話:03-6914-0255
(受付時間:午前9時~午後5時30分)
メール:on.okuri7676@gmail.com
お申し込み方法(送骨の場合)
1.お申込み
「申込書」と「恩送り永代供養墓使用規則」をダウンロードし、ご記入・捺印の上、恩送り事務所までお送りください。ご不明な点がございましたら、まずはお電話にてご遠慮なくご相談ください。
〒171-0032
東京都豊島区雑司が谷3-7-1 1F
電話:03-6914-0255
(受付時間:午前9時~午後5時30分)
2.送骨キット送付
事務所から送骨キットをゆうパックでお送りいたします。
3.お支払い
送骨キットをお受け取りいただいた際に、永代供養代(5万円)と送骨キット代(4,320円+送料)を代金引換(代引)でお支払いください。
4.ご遺骨の発送
送骨キットに同封された書類をご記入の上、必要書類(申込者の住民票)を添付して、ご遺骨とともにキットに入れてゆうパックでお送りください。恐縮ではございますが、郵送代はご負担をお願いしております。
5.埋葬
埋葬いたしましたら、「埋葬証明書」をお送りいたします。
個別立会埋葬をご希望される方は、事務局までご連絡ください。納骨日などのお打合せをいたします。
葬儀・法事のご依頼
合同供養墓だけでなく、恩送りでは葬儀や法事のご依頼も承っております。宗派に応じた僧侶を手配させていただきますので、お気軽にご相談いただければと思います。
お布施の目安金額
お布施は安心な価格としております。こちらは目安の金額ですので、お困りごとがございましたら遠慮なくご相談ください。
火葬式 | お通夜・葬儀 | 法事 | お墓 |
5万円~ | 15万円~ | 4万円~ | 5万円~ |
もし、これ以上のお気持ちをいただけるという場合は、その差額を恩送りが取り組む社会慈善活動に活用させていただきます。受け取った恩は、必ず人々につないでまいります。