子ども食堂
未来を担う子どもたちのために
お坊さんが作った社団法人「恩送り」では、未来を担う子どもたちの支援活動に取り組んでいます。
核家族化が進み、人とのつながりが薄れている現代。これは大人だけの問題ではなく、子どもにも当てはまる問題です。何か困っていても、人に頼らず生きようとする。自己責任という風潮を感じとり、自分を傷つけないためにも助けを求めることができない。大変ゆゆしき事態であると思います。さらに、日本は子どもの貧困が社会問題となっています。2014年度の「子ども・若者白書」によると、ひとり親世帯の約5割が貧困に苦しまれているのです。
生まれた家庭環境によって子どもの将来が左右されてしまわないよう、そして、人とのあたたかいつながりを取り戻せるよう、僧侶にできることはないだろうか。そう考え、子ども食堂へ食材を提供し、活動を支援することにしました。
また、日本国内のみならず、世界の子どもたちも救わなければならない。その思いから、曹洞宗の住職であり都議会議員の石毛茂さんの海外支援活動も応援しております。石毛さんはアフリカのブルキナファソやコンゴ共和国で、学校建設、井戸などのインフラ整備、教育指導などに取り組まれており、恩送りもその活動に協力してまいります。
子どもたちが将来に希望を抱き、笑顔でのびのびと生きていけるよう、恩送りはさまざまな子ども支援活動に取り組んでいきますので、どうぞご期待ください。
子ども食堂とは
地域住民や自治体によって運営される子ども食堂。2012年、東京都大田区の「気まぐれ八百屋だんだん」の店主である近藤博子さんが、朝ごはんや晩ごはんを当たり前に食べられない子どもの存在を知ったことから、「何としてでも子どもたちに美味しくあたたかいご飯を食べてほしい」という思いでコミュニティが設立されました。
親の仕事の都合などから普段一人でご飯を食べている子も、子ども食堂では同世代の子どもたちやスタッフ・ボランティアの大人たちと一緒に机を囲み、会話に花を咲かせながらあたたかい食事を楽しんでいます。
子ども食堂の多くは無料で利用することができ、有料でも100円から300円程度と安価に価格設定されています。多くがボランティアによって運営されているため、開催は月1、2回ほどとなっています。今や子ども食堂は全国150か所にも広がっており、子どもの相対的貧困率の高さや孤食の問題意識から急速にその数を増やしてきました。
子どもが3食当たり前に食べられない。家族と一緒に食事ができない。このような問題は、親の離婚状況や就職状況といった根深い問題が関係しているため、すぐに解決することは難しいものがあるでしょう。しかし、目の前の子どもたちに美味しいご飯を食べてもらうことはできる。そう信じて、全国の子ども食堂は運営されているのです。
子ども食堂の支援活動
恩送りは、「みんなで食べる楽しさを子どもたちに伝えていきたい」という思いから、子ども食堂に食材を提供することで活動を支援しています。
恩送りに所属するお寺の地元でとれた新鮮な野菜やお米、ジュースやお菓子を子ども食堂にお送りし、微力ながら運営のお手伝いをさせていただいております。
また、恩送り会員である観音寺が運営する保育園の芋ほりを有志僧侶でお手伝い。収穫できたお芋を子ども食堂にお届けいたしました。真夏の太陽が照り付ける畑で、汗だくになりながら子どもたちと一緒に収穫したお芋は、ほくほくで本当に美味しいものでした。お届けした子ども食堂の皆さまにもお喜びいただけたので、私たち僧侶も嬉しい気持ちに満たされた次第です。
恩送りの子ども食堂支援は、現場で実際に活動なさっている方々に対しての、小さなお手伝いです。後方支援のような形ではありますが、お役に立てるよう少しずつでも続けていきたいと思っております。
恩送りでは、支援活動に協賛いただける僧侶・同士の方を募集しております。一般会員でしたら、年会費1,000円でご入会いただけます。預かった会費はすべて、子ども支援や障害者支援などの社会慈善活動に活用し、支援を必要とされる方々へ恩をお届けさせていただきます。恩送りに共感いただける方、活動内容にご興味をお持ちの方は、ぜひ恩送り事務局までお知らせください。皆さまのお力添えを心よりお待ちしております。
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〒171-0032 豊島区雑司が谷3-7-1-1F
恩送り事務局
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