僧侶・同士の方へ
「困っている人の力になる」お寺が本来持っている役割は、この一言に尽きるのではないでしょうか。しかし、長い年月が経つ中で、お寺の役割は葬儀や法要といった仏事にのみ焦点が当てられ、そこに勤める僧侶もまた、そのことで頭がいっぱいになってしまっている現状は否めません。
果たして、私たちにできることはそれだけなのでしょうか?困っている人の力になることは、葬儀や法要だけで満たされるものなのでしょうか?決してそんなことはないはずです。
「もっと人に寄り添い、社会全体に貢献する存在にならなければならない」「僧侶にできること、僧侶だからできることは何なのかを改めて探求し、持てる力を最大限に活用しなければならない」そうした思いのもと、この「恩送り」はさまざまな活動を行うようにしています。
恩送りが目指すところ
恩送りは現在、宗派をこえたさまざまな繋がりの中で、行き場のない遺骨への支援や障がい者支援、復興支援といった活動を中心に行っています。しかし、まだまだその力は弱く、すべての人々へ手を差し伸べることはできていません。私たちが理想とする目標はあまりにも高く、また理想と現実は大きく異なるもの。だからこそ、その理想に向けて現実で何ができるか、私たちは考え、動き続けなければならないのです。
まだまだ弱い私たちのために、皆さまのお力をお貸しいただけませんか?恩送りでは、私たちと共に前へ進む僧侶・同士を広く募ります。一人ひとりの力は小さくても、その力を集めれば、できることはきっと無限に広がっていくはずです。そうして最初は小さかった私たちの輪が、やがては社会全体を包む大きな輪となれば、多くの人の助け・支えになることは決して実現不可能な夢ではありません。私たちと一緒に、この社会にもっとあたたかなつながりを作っていきましょう。